昨年、チケット詐欺に遭いました。
まさか自分がなるとは思いもしなかったため、今でも詐欺にあってしまったことを実感できずにいます。
一人でも多くの方がチケット詐欺に遭わないために、自分に起こったことをブログに残しておきたいと思います。
ことの経緯
事が起こったのは、とあるライブの入場チケット。
どうしてもそのチケットを手に入れたくて、Twitterで「行けなくなった方チケット譲っていただけませんでしょうか」とツイートをしたところ、詐欺のアカウントからリプライが来ました。
〇〇の入場チケット探しています。
初めまして、当日行けなくなってしまったのでチケットを譲ります。
ありがとうございます。DMでやり取りよろしいでしょうか。
DMで連絡、入金
その後はTwitterのDMのやり取りに移行。
僕が先に入金し、その後に相手からスマチケのURLを送ってもらうという流れになっていました。
相手方の名前と緊急連絡先として電話番号をすんなりと教えてもらえたので相手を信用しきってしまっていた僕は、この時点ではチケット詐欺であると認識する事ができませんでした。
入金後、取引をキャンセルしたいと言われる
「翌日の午前中までに入金してほしい」とのことで急いで入金しDMを送ると、その日の夜に以下の返答が返ってきました。
すみません、やっぱり友人に譲りたいので取引をキャンセルしたいです。
既に入金してしまったにも関わらず、取引をキャンセルしたいとの連絡。
しかし既にお金が相手に渡ってしまっているため、了承する以外の選択肢は僕にはありません。
キャンセルを了承し、数日以内の返金を求めました。
連絡がこなくなる
その後は連絡が何日も返ってこなかったり、体調が悪いから行けないなどと何度も先延ばしにされました。
今日は熱があるから行けません。金曜日までには振り込みます
すみません、体調が悪かったので来週まで待っていただけますか。
このようなやりとりを何度か繰り返し、その後ぱったりとDMは途絶えました。
ようやくチケット詐欺だと気づく
相手から連絡が来なくなって1週間。
自分も転職活動中などで忙しかったこともありチケットのやり取りに頭が回らなかったのですが、全く音沙汰がないため電話をかけることに。
そして電話をかけると以下のコールが。
おかけになった電話番号は、現在使われておりません…
ここでようやく、自分がチケット詐欺にあったことを自覚しました。
とりあえず警察へ
チケット詐欺にあってしまったということで、ひとまず最寄りの警察署へ事の顛末について電話。
全て話し終えたところで、刑事課の方から言われたのが以下の文言。
・文章のやり取りだけでは本当に詐欺なのかを断定できない
・「体調が悪いから振込できない」が本当の可能性がある
・相手の住所が分かっていないため動けない
また振込口座は何かしらの方法で手に入れた可能性がある、暴力団などにお金が流れているかもしれないために捕まえることは本当に難しいなどを言われました。
警察ができることは案外少ない
以上のことを踏まえて警察に言われた、今の僕にできることは以下の二つ
・組み戻し手続きを行い、相手が返金に応じてくれるのを待つ
・被害届を出す
組み戻し手続きは相手が詐欺だった場合、100%無視されてしまうため意味がない。
被害届は自分のタイミングが悪かったため出さないことにしました。
実は今回相談した時期が自分の引越しのタイミングも重なっており、捜査が長期化すると引っ越し後にも被害に遭ったときに住んでいた地域の警察署を訪れる必要があるということを告げられました。
これが近距離だったらまだよかったのですが、今回は地方も変わる引越しだったため被害届を出すのはとても難しい。
結果的に泣き寝入りした、という形で今回の事件は幕を終えることとなりました。
警察の方に言われたのは、やり取りをする際は必ず相手の名前・電話番号に加えて住所も把握しておかなければならないということでした。
相手のフルネーム、電話番号が判っていれば警察がなんとかしてくれると鷹を括っていましたが、実際のところこれだけでは警察は動くことができないそうです。
警察ができることは、案外とても少ない。
チケット詐欺に遭わないために
ということで泣き寝入りしてしまった僕ですが、詐欺にあう人を人を一人でも減らすため、この経験を踏まえてチケット詐欺に遭わないための鉄則をご紹介します。
名前・電話番号・住所は必ず控える
TwitterのDMなどでやりとりをする際、漢字の名前フルネームと連絡先(電話番号)、年齢、相手の住所まで必ず控えるようにしてください。
個人情報がより多くあれば、警察も動ける可能性があります。
もしも住所を教えてほしいと言って怪しまれてしまった場合は「以前チケット詐欺に遭ったことがあるので住所も教えていただけますでしょうか。この情報はやり取り以外に使用することは一切ありません」などの文言を加えて送りましょう。
これでも住所を教えてもらえないようなら、詐欺だと思っていいでしょう。
逆に言えば、これくらいの取引ができる相手でなければ、チケットやり取りは諦めたほうがいいです。
相手の電話番号が正しいか連絡を取る
相手の電話番号が正しいかどうかを、入金前に確かめましょう。
僕はこれを怠ってしまったがために、今回詐欺であることを見抜く事ができませんでした。
電話番号を教えてもらったら、必ず相手に電話をかけて肉声でチケット取引の再確認をするようにしましょう。
自分の電話番号を相手に知られたくない場合は、非通知でもいいので絶対に電話をかけましょう。
取引専用アカウントからは買わない
日常のことを呟いていないチケット専用垢は、身分を偽りやすい捨て垢のようなもの。
このようなアカウントからは買わないように注意しましょう。
僕の場合、今回取引した詐欺垢は3年ほど前にツイートが止まっており、突然
警察の方によると乗っ取りの可能性があるとのことなので、こうしたアカウントにも注意。
他の人とのやり取りを確認する
チケット詐欺のやり取りは、自分の取引のほかにも同時進行で行われている可能性もあります。
もしも他にチケットのやり取りをされている方がいたら、その方のやり取りも見ておきましょう。
怪しいと感じる方だったら、他に取引されている方に直接連絡を取り、安全か確認するのもいいかもしれません。
また詐欺アカウントがツイ消しをする可能性もあるため、できればスクリーンショットを取って押さえておくことがベストです。
チケット購入の証明を見せてもらう
本当に相手がチケットを所持しているのか、購入したのかを確認しましょう。
僕は今回自分が詐欺に遭った後、他にその詐欺アカウントとやり取りをされた方に連絡を取ったのですが、「チケット購入履歴を見せてください」と言ったらブロックされたそうです。
購入履歴のスクリーンショットなど、証明できるものを送っていただくようにお願いしましょう。
もしも連絡が滞ったり、ブロックされたら、それは詐欺です。
チケット詐欺に遭ってしまったら
もしもチケット詐欺に既に遭ってしまったという方は、一つでも多く情報を集めて警察に相談しましょう。
詐欺相手との会話のスクリーンショット、他に取引されている方も被害にあっていないか確認するなど、少しでも多く詐欺相手に関する情報を集めましょう。
そしてそれらをまとめたら、お住いの最寄りの警察署に相談してください。
実際に訪れて対面で相談してもいいですし、電話の相談でも構いません。オススメなのは手軽に連絡できる電話相談です。
まとめ
まとめると、SNSでチケット取引をされる際は
・取引相手の名前、年齢、電話番後、住所を聞く
・電話番号が正しいか連絡する
・チケット購入の証明提示をお願いする
・アカウントが怪しくないか徹底的に調べる
このブログが、他に被害を出さないための参考になれば幸いです。
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5000円…高い勉強代でした…
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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