新型コロナウイルスの影響により春から予定していた対バンツアーが中止となり、8thアルバムの発売延期など、活動がストップしてしまっていたUNISON SQUARE GARDEN
しかし7月15日にオンラインライブをすることを発表し、おまけに当日のセットリストは事前投票を元に決定するという普段のユニゾンではやらないような大サービス。
当日は多忙で生で見ることが難しかったのですが、アーカイブで見ることができたためその内容をまとめておきます。
開演
ユニゾンにはおなじみのNHKホールを貸し切って行われた生配信ライブ。
普段のライブと変わらず、SEとして流れる絵の具。
これまでのライブ映像を収録したDVDなどと比較して違うのは、ステージに現れる際の裏側が映し出されていたこと。
鈴木→田淵→斎藤と順にステージ上へ向かい、SEがフルで流れきったところでライブスタート。
メンバーが定位置に付き、まず演奏が始まったのは、サビから始まったmix juiceのいうとおり
通常と違った始まり方をするのはこれまでも色んなライブでやってきましたが、1曲目にこの曲というのは意外。
オンラインライブとしての雰囲気を十分に作ると、2曲目のオトノバ中間試験がスタート。
この曲から田淵さんは通常モードとなり、ステージ上を縦横無尽に暴れ回る。
普段と違う雰囲気だけれども、こうした部分でいつものユニゾンの通常営業さが滲み出ているのがニクイ。
3曲目桜のあとを終えると、演奏は一旦ストップ。各自水分補給をすると斎藤さんが一言。
「MCなし!UNISON SQUARE GARDENです!」
コロナ禍になっても変わらないMC無しの姿勢と短い挨拶になんだか安心を覚え、続いて始まったのはきみのもとへ
オンラインライブで歌詞が最も映えるであろうこの曲。きっと多くの物好きが投票したに違いない。
多くの観客の心を掴んだかと思えば次は君の瞳に恋してないと続くなど、視聴者へセットリストの揺さぶりをかけてくる。
揺さぶりをかけるのはこれだけに留まらず、続いて披露したオリオンをなぞるからのI wanna believe、夜を行くへ続いた流れはおそらく誰もが驚いたはず。
前回のカップリングツアーがI wannaを聴ける最後の機会と思われていただけに、ここでの披露されるという選曲に驚きを隠せない。
I wanna believeが終わるとステージが暗転し、一人ギターを弾く斎藤さん。
弾き語り形式でそのまま歌い出したのはなんとスカースデイル
実は唯一公演前にセトリ入りが発表されていた曲だったのですが、まさかこんなアレンジが加わるとは。
1番をギターの弾き語りで歌い切ると、2番からはベースドラムも加わりバンド形式で演奏が続いていく。
今回のライブの中間地点として静謐甘美秋暮抒情を披露しムーディな雰囲気を作ったあとに始まったのは、これまであまり演奏されていなかったmouth to mouse(sent you)
めったに聞けない曲が聴けるのは、投票ライブならでは。
そしてワンマンライブではお馴染みのドラムソロへ。
ソロの途中からは鈴木さんの頭に小型カメラが装着され、その目線を配信するという斬新な絵面。
普段のワンマンを収録したDVDなどでは絶対にありえないこのアングルは、今回のオンラインライブならでは。
ドラムソロを終えるとそのままセッションへ。
ベースソロ、ギターソロの順に続くと昨年秋に発売された新曲Phantom Jokeのイントロと繋いでいく。
リリース直後にカップリングツアーが始まったため、あまり披露する場に恵まれなかったこの曲。(ということもあってか今回の投票では1位だったそう)
さらにこれ以降からは背景に映像の演出が始まり、次のto the CIDER ROADではバブルの映像が流れるなど、曲を彩っていきます。
ユニゾンのライブで映像が使われるのはとても珍しいので、こういう演出が加わるのはとても新鮮ですね。
場違いハミングバード、シュガーソングとビターステップなど人気曲が続き、次の箱庭ロック・ショーでは映像の視点がカメラ一台のみというワンカット撮影にも挑戦。
こうした1台のカメラだけで撮影するというのも、新しく面白い試みです。
そしてフルカラープログラムでは武道館の時のように、ラスサビはマイクを通さずアカペラで歌う場面も。ライブはクライマックスへと向かっていく。
ここで唯一のMCらしいMCに。
斎藤さんは一部の曲であまり高音が出せていなくて申し訳ないとするも、「気持ちだよ!」と励ます鈴木さん。そしてそのやり取りを見て笑う田淵さん。
画面を通じてではありますが、久々に見た三人でのやり取りでした。
そして話は今後ユニゾンの活動へと移り、8thアルバムの発売日が9月に決定したこと、今回の映像がアルバムに収録されること、そしてオンラインライブ第2弾を予定していることを立て続けに発表。特に第2弾ライブは今回声が出ていなかったからリベンジだと語る。
そして次にやる曲は、次のアルバムに収録する新曲とのこと。
新曲の名前は弥生町ロンリープラネット
ゆったりめの曲で、どことなく夕凪アンサンブルを思わせました。
そして印象的だったのは最後のフレーズ
「そして僕らの 春が来る」
と歌い終えると、間髪入れずにそのまま春が来てぼくらが始まるという流れ。
きっと次のアルバムはこの流れで曲順が組まれているのだろうなと思うとワクワクが止まらなくなり、ライブが終わるとアルバムを予約している自分がいたのでした。
ちなみにライブが終わった後も映像は続き、春が来てぼくらのオフボーカル版と共に今回のライブのリハーサル映像が映し出されました。
何気にユニゾンの曲でオフボーカル版が流れるのって結構レアなのでは。
終演
ユニゾンはじめてのオンラインライブは大盛況で終了。
8月はランキング30〜70位からセトリを決める第2弾ライブ、9月には8thアルバム発売とこれから毎月楽しみが待っていますね。

セットリスト
USG 2020 “LIVE (in the) HOUSE”
セットリストmix juiceのいうとおり
オトノバ中間試験
桜のあと (all quartets lead to the?)
(MC)
きみのもとへ
君の瞳に恋してない
オリオンをなぞる
I wanna believe、夜を行く
スカースデイル(1番のみ弾き語り)
静謐甘美秋暮抒情
mouth to mouse(sent you)
ドラムソロ
セッション(ベースソロ・ギターソロ)
Phantom Joke
to the CIDER ROAD
場違いハミングバード
シュガーソングとビターステップ
箱庭ロック・ショー
フルカラープログラム(武道館版)
(MC)
弥生町ロンリープラネット(新曲)
春が来てぼくら
ライブ映像
公式Youtubeにてフルカラープログラムのライブ映像が公開されています。
無観客の会場にしかできない、絶妙なカメラワークは必見です。
このライブが収録された映像作品
このUSG 2020 Live (in the) HOUSEは、8thアルバムPatrick Vegeeに全編収録されています。
もう一度見たい方、未視聴の方は是非チェックしてみてください。
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